トラック事故の被害者の方へ

 

　トラックが加害者となる交通事故では、お怪我が重症となることが多くあります。

また、加害者が大型トラックであった場合には、過失割合が修正されることもあります。

そこで、ここでは、加害者がトラックであったときの交通事故の特徴についてご説明いたします。

 

トラック事故の怪我

トラックは普通自動車よりも重量があるため、交通事故の被害にあった場合に、重傷を負わされてしまうことがあります。頭部を打ってしまった場合には、高次脳機能障害といった重度の後遺障害が残ってしまうこともあります。

このように被害が大きい場合には、より高い後遺障害等級を獲得した上で、より高い賠償金額で示談する必要があると言えます。

後遺障害等級は、自賠責によって等級が定められており、等級に応じて支払いがされます。したがって，より高い等級を獲得することがポイントとなるのです。

そして、自賠責から支払いがされた後は、相手方任意保険会社との示談交渉になりますが、既に獲得した後遺障害の等級に応じて、支払われる金額が調整されることがほとんどです。この相手方任意保険会社から支払われる金額は、自賠責の金額とさほど変わらない金額での提案がされることが多いのですが、弁護士が使用する裁判基準と大きく金額が違うことがあります。

 

トラック事故の過失割合

トラック事故の場合も、過失割合を検討する方法は、基本割合を定め、修正要素を検討するのであって、通常の交通事故と同じです。

ただし、大型車の場合、大型車側の過失が５％程度大きくなることがありますから、注意が必要です。

 

トラック事故の相手方保険会社

トラックが加害者となる交通事故の場合、一般的な保険会社ではなく、トラック共済が相手方になることがよくあります。特に相手方がトラックの場合、遠方の保険会社（共済）が相手方となることも多くあります。共済によって示談の対応状況が異なることがありますから、示談する際は慎重に検討する必要があります。

 

トラック事故の被害にあった場合、弁護士に相談してみることを強くお勧めします。恥ずかしいだとか、怖そうなどと思わずに、お電話いただければ幸いです。